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瞑想とは

 瞑想はすべての人に素晴らしい恩恵をもたらす魔法のような効果があります。

この技術はセルフコントールの分野において、集中力と行動力を高めてくれる

特筆すべき有効性を備えています。


 瞑想に取り組む意味


人間は無意識に色々なことを考えてしまう生き物です。たとえば電車に乗ってつり

革に揺られている時、あなたは考えるだろう。「お腹が減った」「昨日あんなことが

あったな」「今日は何をしよう」「混んでるな」「今日何曜日だっけ?」「疲れたな」

「帰ったら仕事を片付けなくちゃ」

問題なのはあなたがこれらのことを「これについて考えよう」と決めて考えたわけで

はないということです。これらの思いは自然に、あなたが意図しないところで発生し

たものです。これらはあなたが普段ものを考えようとしている意識とは別のところ、

潜在意識からやってきた考えなのです。

人は何かに意識を集中しなくても、勝手に物事を思い浮かべてしまう。これは潜在

意識の働きで、この働きはあなたが生きている限り常に続きます。私たちの頭に

浮かぶことは、私たちが完全にコントロールできている事柄だけではない。これが

集中力とセルフコントロールを低下させる大きな原因になっているのです。

あなたが机に向かって書類や教科書と真剣に向かい合っている時に、遠くで騒音が

鳴り響くとあなたは「うるさいな」と思うだろう。その「うるさいな」と思っている間、僅かですがあなたの集中力は削がれ、机の上の課題処理に対しての能率が落ちるでしょう。自分のやろうとしていることは、外部の変化 によってたやすく邪魔されてしまうのです。

つまり、私たちの固い意思は、絶えず外部からの攻撃にさらされているのです。周囲の環境や雰囲気の変化に、きまぐれな潜在意識はいちいち反応し、思いがけない思考や気分を私たちに生じさせる。何かをやろうと固く誓ったとしても、自分の為すべきことがはっきりしていても、この潜在意識からの横風を24時間受け続ければ、ほとんどの人は進むべき道から外れてしまうのです。

では、この潜在意識を制御して鋼の意志で行動し、素晴らしい結果を残せるのは強靭な選ばれた人間だけなのでしょうか。どんな人も瞑想によって潜在意識を制御し、自分の意志や欲求を守り、為すべきことを為すための力を手に入れることができるのです。


瞑想の効果を簡潔に表すとしたら、「自分の無意識な思考を制御して、意思の働きを高める」ということです。瞑想をすることによって自分の意志や意図を行動に反映させることが容易くなったり、周囲の情報に振り回されず的確な判断を下し、行動することができるようになります。

まず、この潜在意識を具体化するのがカウンセリングで、たとえば勉強する際に不要になる考え、妄想などを自分自身で具体化しそれを制御できるようにするのが、瞑想の第一段階です。


いったい何故そのようなことが可能になるのか。それは瞑想の方法と密接に関係しています。

 

 

瞑想のシンプルな方法と姿勢、コツ

瞑想にはさまざまなやり方があり、これが完璧な正解だということはできません。しかしオーソドックスで誰でもシンプルに取り組める方法はあります。

「1.まずは静かな場所で楽に座る」ことです。意識を他のところに向けなければならない空間で瞑想に取り組んではなりません。近くに危険なものがある時や騒音がひどいとき、自分の体のバランスをとらなければならないような不安定な場所では、瞑想を覚えるのに不適切です。部屋の 音楽やテレビは一時止めておき、自分の潜在意識を揺さぶるような要因をまずは遠ざけましょう。

姿勢にこだわる必要はありません。正座や仰向け、座禅のように足を組んだ結跏趺坐がいいとされるが、楽な座り方ができるのならなんでもいい。服装もなるべく圧迫感のないものを選びましょう。横になるうちに眠気に襲われて寝てしまう人もいるので、布団の中で行うのはおすすめしない。

次に「2.目を閉じて意識を呼吸に向ける」ようにしよう。目を閉じなくてもいいとする方法もありますが、余計な視覚情報を 入れないほうが、瞑想の感覚を理解しやすい。そして意識を呼吸に向けます。鼻で息を大きく吸い、ゆっくりと吐く。意識は呼吸だけに集中する。他のことは何も 考えず、身体も動かさず、とにかく一定の間隔で呼吸だけを繰り返しましよう。この呼吸は丹田を意識した腹式呼吸で行うとベストです。自律神経が正常に保たれて、身体が落ち着きます。
呼吸に集中しようとしても、あなたの頭のなかに色々な雑念が浮かんでくるはずです。日常の不安や恐れ、人間関係の怒り、とりとめのない思考が、次から次に湧いてくるでしょう。自我が色々とモノを言うでしょう。それを無理に消そうとするのではなく、観察してみましょう。「3.自分が何を思うかを一歩下がったところから観てみる」のです。これを内観といいます。

「あ、いま自分は明日の部活のことを考えた」「おれの潜在意識はいまお腹が減ったと思ったんだな」「退屈って言葉が頭に浮かんだぞ」「足がムズムズする、っていま無意識が訴えてきたな」「自分は今テレビを観たがっているんだな」

潜在意識はあなたの頭に色々なことを浮かばせますが、それにまともに付き合わないことです。欲求や不安を感じている自分を観察し、「自分の潜在意識はこんな思いを抱かせてくるんだな」と他人ごとのようにいなして、自分は呼吸だけに集中しましょう。「4.何も考えないように努力する」のです。もちろんあなたの潜在意識は多くのことを勝手に語りかけてくるだろう。しかしあなたはその言葉を無視して、自分の呼吸を何も考えずに行なうのです。

この過程であなたは自分の潜在意識が普段からいかに好き勝手に想像力を支配しており、規則性も自律性も持っていないかを知ることができます。潜在意識は移り気で堪え性がなく、ふとした変化に過敏に反応すると認めることになります。

呼吸に集中する訓練はあなたに潜在意識との付き合い方を学ばせてくれます。潜在意識に思考のすべてを注いでしまうと、「潜在意識=自分の思い」となり、誰もが信念を持たず気まぐれで集中力のない人になってしまいます。潜在意識はわがままなお客のようなものなのです。彼のすべての要求に応えたり、四六時中付き合ってあげる必要はありません。彼が要求することと、自分が為すべきことは切り離して考えなくてはなりません。

潜在意識を促し、何も考えないで呼吸に意識を傾けていると、ふと呼吸にすら意識を向けなくてもいい瞬間が訪れます。呼吸は意識をせずとも行えるから、呼吸だけに集中した状態から、呼吸への集中を抜けば、そこには潜在意識も意識もない空白が生まれます。瞑想時はこの無心の状態を目指しましょう。

この無の境地に辿りつくのは非常に難しいです。特に初めは潜在意識の扱いに苦労するだろう。「何も考えない」という考えが浮かぶ事自体、すでに考えている証拠なのだから、自分の心を完全に空白にするのは決して簡単ではないのです。

瞑想とは非常に感覚的なものだ。瞑想に取り組んでも他人が外から「正しくできている」と判断する方法はない。これは個人個人が取り組んでいかなければなりません。セルフコントロールとはそういうもので、自分は瞑想が苦手だと思う初心者の人もいるでしょう。

しかしこの瞑想にチャレンジして慣れてくると、理想的な瞑想の感覚をつかめてきます。自分の中で瞑想の感覚の研究を行うのです。そうすれば自分が潜在意識に関わらされているのか、それとも身をかわすことができているのかを明確に感じ取ることができるようになります。

一度につき何時間もやる必要はありません。回数に個人差はあるりますが、一日3分ほどの時間を継続して瞑想の訓練に費やすことで、次第に「空の感覚」を記憶できるよう になって来ます。こうなればいつでもどこでも頭の掃除を行い、上手くいかない日常生活を瞑想の効果で変化させられるようになります。

瞑想のやり方

1.まずは静かな場所で楽に座る
2.目を閉じて意識を呼吸に向ける
3.自分が何を思うかを一歩下がったところから観てみる
4.何も考えないように努力する

 

瞑想の効果、メリット

 一流のアスリートなどは自分の集中力の高め方や、自分の集中力が高まっているかを感知する方法を経験から知っていますが、あなたもその境地に瞑想によって辿りつくことができます。

 瞑想を実践している有名人

マイケル・ジョーダンが精神を集中させ、試合で結果を残すために禅を行なっていたというのは有名な話です。禅はインドで 生まれた瞑想法であり、ジョーダンの師でありコーチであるフィル・ジャクソンが彼に実践させました。NBAプレーオフ11回の優勝を誇るフィル・ジャクソンは 禅マスターと呼ばれるほど瞑想に傾倒しており、選手たちに試合でのパフォーマンスを向上させるために瞑想を奨めたのです。

瞑想はアップルのスティーブ・ジョブズやマイクロソフトのビルゲイツ、京セラ・KDDIの稲盛和夫など、大企業の多数の経営者も取り入れています。また、近 年ではサッカー日本代表の長谷部誠なども瞑想法を日常生活に取り入れているとして話題になった。芸能人ではミランダ・カーなども精神を安定させ、健康と幸福を感じるためのテクニックとして取り入れています。

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